00

結論から

  • EPSは、長方形のベクター画像またはビットマップ画像をPostScriptプログラムとして格納する1ページ用の画像・デザイン形式で、境界ボックスが必須であり、透明度をネイティブには扱いません。
  • Adobe Illustratorでは、EPS/EPSFを確認・編集するなら「開く」、既存のアートワークへ読み込むなら「配置」を使います。WindowsまたはmacOSではアプリを最新に保ってください。スマートフォンで見る場合は、信頼できるファイルを更新済みのパソコンでPDF、PNG、JPEGへ変換してから表示してください。古いOffice EPSフィルターは再有効化しないでください。
  • PostScriptは解釈して実行されるプログラミング言語なので、未確認のEPSを単なる画像として扱わないでください。MicrosoftはOfficeのEPSインポートフィルターを悪用した実際の攻撃を報告し、同フィルターを既定で無効化しました。不審なEPSは更新済みで隔離された解析環境を使い、拡張子、ヘッダー、プレビューだけで安全と判断しないでください。
01

EPS(Encapsulated PostScript)ファイル

Encapsulated PostScriptは、単一の長方形グラフィックを別の文書へ組み込むためにAdobeが開発したPostScriptのサブ形式です。EPSF 3.0は主にテキスト形式のPostScriptで構成され、EPSFバージョン行と%%BoundingBoxを含むDSCコメントが必要です。ラスター形式のプレビューを持つ場合は、通常のヘッダーより前にバイナリヘッダーが付きます。

元ファイルは残す

拡大可能な出力が必要で変換先が対応する場合はPDFを選びます。PNG、TIFF、JPEGにする場合は、変換前に最終ピクセル寸法と解像度を決めてください。ラスター化するとベクターがピクセル格子に固定されます。透明度の統合は保存後に取り消せず、設定解像度は品質、処理時間、容量に影響します。

02

開き方

Adobe Illustratorでは、EPS/EPSFを確認・編集するなら「開く」、既存のアートワークへ読み込むなら「配置」を使います。WindowsまたはmacOSではアプリを最新に保ってください。スマートフォンで見る場合は、信頼できるファイルを更新済みのパソコンでPDF、PNG、JPEGへ変換してから表示してください。古いOffice EPSフィルターは再有効化しないでください。

中身を見たいだけ

Adobe Illustratorでは、EPS/EPSFを確認・編集するなら「開く」、既存のアートワークへ読み込むなら「配置」を使います。WindowsまたはmacOSではアプリを最新に保ってください。スマートフォンで見る場合は、信頼できるファイルを更新済みのパソコンでPDF、PNG、JPEGへ変換してから表示してください。古いOffice EPSフィルターは再有効化しないでください。

誰かに送りたい

拡大可能な出力が必要で変換先が対応する場合はPDFを選びます。PNG、TIFF、JPEGにする場合は、変換前に最終ピクセル寸法と解像度を決めてください。ラスター化するとベクターがピクセル格子に固定されます。透明度の統合は保存後に取り消せず、設定解像度は品質、処理時間、容量に影響します。

03

安全チェック

PostScriptは解釈して実行されるプログラミング言語なので、未確認のEPSを単なる画像として扱わないでください。MicrosoftはOfficeのEPSインポートフィルターを悪用した実際の攻撃を報告し、同フィルターを既定で無効化しました。不審なEPSは更新済みで隔離された解析環境を使い、拡張子、ヘッダー、プレビューだけで安全と判断しないでください。

こんなときは、いったん手を止める

送り主が分からない、拡張子が二重になっている、中身が拡張子と合わない——一つでも当てはまるなら、開く前に確かめてください。

04

変換するときは

拡大可能な出力が必要で変換先が対応する場合はPDFを選びます。PNG、TIFF、JPEGにする場合は、変換前に最終ピクセル寸法と解像度を決めてください。ラスター化するとベクターがピクセル格子に固定されます。透明度の統合は保存後に取り消せず、設定解像度は品質、処理時間、容量に影響します。

変換する前に

元ファイルではなくコピーを変換し、変換後に画質・メタデータ・レイアウトを元と見比べてください。

05

よくある質問

EPSファイルとは何で、何に使われる形式ですか?

Adobeが開発したPostScriptのサブ形式で、1ページの長方形ベクター画像またはビットマップ画像を別の文書へ組み込むために使います。EPSF 3.0では%%BoundingBoxが境界を示します。

Adobe IllustratorでEPSファイルを開くにはどうすればよいですか?

EPS/EPSFを確認または編集するには「開く」を使います。既存のIllustrator文書へグラフィックを読み込む場合は「配置」を使います。

Windowsで古いOfficeフィルターを使わずEPSファイルを開くには?

更新済みのAdobe Illustrator、または更新済みで隔離されたEPS解析ツールを使います。攻撃事例を受けて無効化された古いOffice EPSフィルターは再有効化しないでください。

スマートフォンでEPSファイルを見るにはどうすればよいですか?

信頼できるEPSを更新済みパソコンでPDF、PNG、JPEGへ変換し、その派生ファイルをスマートフォンで開いてください。

EPSファイルが開けない、または正しく表示されないのはなぜですか?

実際にEPSか、EPSFバージョン行と%%BoundingBoxがあるか、解析アプリが最新かを確認します。バイナリプレビュー付きEPSでは、テキストのPostScript行より前に別のヘッダーがあります。

ベクター画像にはEPSとSVGのどちらを使うべきですか?

使用先アプリが明示する対応形式を確認して選んでください。EPSは最大1ページの長方形グラフィックに限られ、透明度をネイティブに扱えず、不可逆に統合される場合があります。解釈実行されるPostScriptなので、解析アプリを最新に保つ必要があります。

EPSファイルをPDFに変換するにはどうすればよいですか?

信頼できるEPSをIllustratorで開き、適切なPDFとして保存または書き出します。透明度が統合される場合や、他のアプリが統合済みEPSデータを読む場合があるため、結果を確認してください。

EPSをぼかさずPNGに変換するにはどうすればよいですか?

変換前に最終ピクセル寸法と適切なラスター解像度を指定します。PNGではベクターがその格子に固定されるため、変換後の拡大は見た目の鮮明さを下げることがあります。

メールに添付されたEPSファイルは安全に開けますか?

安全とは限りません。EPSにはPostScriptコードが含まれ、MicrosoftはOffice EPSフィルターの悪用を報告しています。古いフィルターを有効にせず、更新済みで隔離された解析環境を使ってください。

EPSのファイルヘッダーが一致すれば安全で有効だと判断できますか?

いいえ。テキスト署名やバイナリプレビューヘッダーは形式の識別には役立ちますが、PostScriptプログラム全体の妥当性や内容の信頼性は証明しません。

他の人が配置するとEPSの見た目が変わるのはなぜですか?

Illustrator CS以降は、ネイティブのIllustratorデータと統合済みEPSデータを同じファイルに保存できます。他のアプリは配置時に統合済みデータを読むため、透明度やラスター領域が編集可能なIllustrator表示と異なる場合があります。

06

関連する形式

参考資料

Encapsulated PostScript File Format Specification, Version 3.0 (Adobe Technical Note 5002) · Adobe Systems Incorporated specification, hosted by Association for PRINT Technologies

PRONOM fmt/124: Encapsulated PostScript File Format 3.0 · The National Archives (UK), PRONOM format registry

Encapsulated PostScript (EPS) File Format, Version 3.x · Library of Congress, Sustainability of Digital Formats

PostScript Format Family · Library of Congress, Sustainability of Digital Formats

Supported file formats in Adobe Illustrator · Adobe Illustrator official documentation

How to print and save transparent artwork in Illustrator · Adobe Illustrator official documentation

Coming together to address Encapsulated PostScript (EPS) attacks · Microsoft Security Response Center